四国遍路と世界の巡礼 |
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四国遍路と世界の巡礼研究会編 『四国遍路と世界の巡礼 』 (法蔵館 ,2007 年)
1,200 円,ISBN978-4-8318-5681-4 「四国遍路と世界の巡礼」をテーマとし、愛媛大学の研究者が中心となって構成された共同研究チームの2001年から現在までの成果をまとめた論文集です。本書は大きく2部で構成され、第1部では「四国遍路の歴史と諸相」と題して6編、第2部では「アジアとヨーロッパの巡礼」として7編の論文が収録されています。
第1部は、下記の論文で構成されています。
- 小嶋博巳「遍路と巡礼」
- 寺内浩「古代の四国遍路」
- 西耕正「『四国遍路』潮源──古語と地名解釈」
- 川岡勉「中世の石手寺と四国遍路」
- 内田九州男「四国八十八ヵ所の成立時期」
- 河合真澄「近世演劇にみる四国遍路」
中でも、内田九州男「四国八十八ヵ所の成立時期」は、これまでもたびたび取り上げられてきた諸説あるテーマで、現代の遍路として関心のある方も少なくないのではないでしょうか。諸説が発表されていますが、本論文では、有力説のいくつかについて、改めて史料を直接検証するなどして検討を加えています。そして、著者は寛永8年(1681年)の史料が「八十八か所」の初出であろうと判断し、これよりさほどさかのぼらない時期に「八十八」という札所の構成が確立したのであろうと推定しています。
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